密集した住宅地で、プライバシーを守りながら広々とした中庭と、明るい採光をとれる家。
それが
「コートハウス」です。

コートハウスは、元々ギリシャやイスラム圏諸国、そしてヨーロッパ各国で発展してきました。基本的なコートハウスは、道路側に高い壁を立て、その内側に中庭と家を配置します。
外に面した家の窓は極力小さくして、中庭に面した窓を大きくします。外観は当然、そそり立った壁になり、古くは侵略者から家を守る役割を果たしました。中庭は外部というよりは、部屋の一室と考えられ、天気のよい日は家事や食事をします。いまもコートハウスの家は、多くの都市で見られます。 周りの目を気にせずに中庭で日光浴をしたり、お茶を楽しんだり、コートハウスの長所は、外空間でくつろぎの時間を過ごせることです。そして、最大のメリットは、周りの環境に影響されないことです。例えば新興住宅地の場合、隣や向かいの区画がまだ空地で、後からどんな家が建つか分からないことが多くあります。
そんな時にあらかじめコートハウスとして設計しておく手法が有効です。PR